コラム
2021/09/24

親子コミュニケーションに役立つ! おもちゃや絵本を選ぶ&遊ぶときのポイントは? 【おもちゃ編】

赤ちゃんにとっておもちゃは「遊び道具」であると同時に、発達の手助けをしてくれるとても大切なツール。特に脳が急速に発達していく0歳から1歳の赤ちゃんにとって、「遊び」やコミュニケーションはとても重要な意味を持ちます。だからこそ、ママ・パパもおもちゃ選びにはつい悩んでしまうもの。どんなおもちゃを選んだらいいか、子どもの発達に詳しい臨床心理学博士の西澤奈穂子先生にお伺いしました。
こちらの【絵本編】の記事も、併せて参考にしてくださいね。
 

監修者のプロフィール 

西澤奈穂子 先生
アライアント国際大学・カリフォルニア臨床心理大学院臨床心理学博士・名誉教授。NPO法人日米心理研究所代表。専門は子どもと家族の臨床心理学、障がいのある家族の支援、子どもの虐待防止と介入、異文化間心理学、コミュニティ心理学。
 

赤ちゃんにとっておもちゃは「信頼関係を作る」ための大切なツール



---0歳から1歳の赤ちゃんにとって、おもちゃはどのような役割を持つものなのでしょうか。

「生まれたばかりの赤ちゃんにとっては、身の回りのすべてのものが『おもちゃ』だといえます。ママやパパの手や顔、哺乳瓶やおしゃぶり……。この時期に大切なのは『どんなおもちゃを与えるか』ではなく、ママやパパが赤ちゃんと遊ぶことで『関係性をつくること』なんですね」

---おもちゃをただ渡すのではなく、それを使って一緒に遊ぶことが重要なのですね。

「『ママ・パパと一緒にいると安心できる』という信頼関係を構築することで、このあとハイハイなどで移動できるようになったとき、ママ・パパを確認しながら身の回りのものを探索できるようになっていきます。まずはママ・パパが信頼できるとわかってから、世界への信頼が出来上がるんですね。その先の成長のためにも、まずは赤ちゃんとしっかりコミュニケーションをとり、信頼感を与えてあげることが大切です」

---具体的には、どのようなおもちゃがいいのでしょうか?

「生まれてからから8ヶ月までは、まだ色や形はわからず、手でにぎったり、口でなめたりしておもちゃを理解する時期です。肌触りが良く、軽くて持ちやすい布のおもちゃや、口に入れても安全なものがいいでしょう」

---握る力などがついてくると、赤ちゃんがおもちゃを投げて遊ぶこともありますね。
  
「そういうときに『投げちゃダメ!』と言っても、まだ何がいけないのかわからない年齢です。ママ・パパの心配を少なくするためにも、危険なものは手の届かないところに片付け、投げられても大丈夫な、ふわふわして危険がないおもちゃを用意しておきましょう」
 

たくさん数を揃えるのではなく「いろいろな遊び方ができるおもちゃ」がおすすめ



---成長に合わせて、どんなおもちゃを選んだらいいのでしょうか?

「8ヶ月以上になると、指先や全身の感覚がより育ってきます。押すと音が出たり、形を変えられたりするようなおもちゃがいいでしょう。これも、例えば赤ちゃんが出した音にママ・パパが反応したりと、一緒になって交流できるツールになるといいですね。また、赤ちゃんが遊びを通して達成感を感じられるようなものや、遊び方が1つではなく、さまざまな遊び方ができるようなものを選ぶと、創造性が育まれます」

---具体的にはどのようなものでしょうか?

「例えば『型押とし』のようなパズルでも、ただ入れて遊ぶだけでなく、落とすパーツだけでも積み木のように使えたり、そうやって遊び方のアレンジができるものがいいですね。特に1歳から2歳まで成長してくると、赤ちゃんはおもちゃを他のものに見立てる『ごっこ遊び』ができるようになります。なるべくいろいろな遊びに使えそうなものほど、赤ちゃんの工夫する力や発想力を育むことができるはずですよ」
 

「赤ちゃんの感情に応えてあげる」ことが大事!



---赤ちゃんとおもちゃで遊ぶときのポイントを教えて下さい。

「『情動の関わり』というのですが、赤ちゃんの感情に波長をを合わせるイメージです。例えば楽しんでいるときにはママ・パパも一緒に楽しみ、赤ちゃんが泣いたら赤ちゃんの悲しさやくやしさを言葉にしたりしてみましょう。ただ、100%対応するのは絶対に無理ですし、対応できないこともあったほうが赤ちゃんの成長のためにはよいので、『できるだけ応えてあげる』くらいの感覚で心がけておくといいですよ」

---感情を表現してあげることが大切なのですね。

「また、成長してくると、遊び方にも個人差が出てくるもの。ママ・パパにかまってほしい子もいれば、1人でじっくりと遊ぶことが好きな子もいます。赤ちゃんの個性はママ・パパが一番よくわかっていると思います。赤ちゃんのタイプをしっかり観察して、時には見守ることも大切だと思いますよ」


「子育てへの不安は誰にでもありますし、みんな失敗の連続です。つい自分を責めがちですが、赤ちゃんの発達にとって一番大事なのは、失敗のあとの『修復』なんです。まずは自分の子育てに自信を持つことが大事!」と西澤先生。また、一緒に遊ぶ大人が楽しむことで、より赤ちゃんとのコミュニケーションが豊かなものになります。ぜひ、ママやパパ自身がお気に入りと思えるおもちゃを見つけてくださいね。
0件の「いいね!」がありました。
0件のコメントがあります。
並び替え
コメントするにはログインしてください
投稿の報告
「グ~ンのわ」内において、利用規約に違反する疑いがある投稿を発見された場合は、こちらより該当する理由を選択の上報告ください。
該当する理由を選択してください。
キャンセル  
投稿の報告
通信に失敗しました。恐れ入りますがしばらくたってからやり直してください。
閉じる
ご協力ありがとうございました
※報告者情報、報告内容については個人情報保護方針にて保護され、公開されることはありません。
注意事項
ご連絡に事務局が個別にお答えすることはありません。
ご連絡いただいた内容は、利用規約に照らし合わせて確認を行います。
ご連絡をいただいても違反が認められない場合には、対応・処理を実施しない場合もあります。
閉じる