コラム
2021/10/18

「手づかみ食べ」って本当に必要?ステップアップのコツ&おすすめレシピ

離乳食が進むと「手づかみ食べ」を始める子も増えてきます。一方で、みんなのQ&AにはKumaminさんのように「なかなか『手づかみ食べ』をしてくれない」と悩む声も。「手づかみ食べ」って本当に必要?おすすめのレシピは?管理栄養士の久野多恵先生にうかがいました!

>>Kumaminさんのお悩み
 

監修者のプロフィール 

久野多恵 先生
管理栄養士の資格を取得後、小児科に勤務しながらエビデンスに基づいた栄養指導の知識を深め、保健指導を行う。その後、行政における乳幼児健診時の離乳食・幼児食相談、妊娠期相談や、離乳食教室・母親教室の講義を担当。現在は子育てアプリでの妊娠期・乳幼児栄養相談や記事執筆・監修活動を行う。1男1女のママであり、子育てに奮闘中。
 

「手づかみ食べ」、やらないとダメ?



「『手づかみ食べ』は、お子さんが食べ物に興味を持ったという意思表示で、離乳食後期(9~11ヶ月頃)から見られることが多いです。好奇心を育てる、五感を刺激する、手先を動かす機会を増やすといった成長の過程でも役立ちます」

---「手づかみ食べ」をしてくれないときはどうすればいいのでしょうか?

「興味が出る時期は個人差がありますし、手が汚れるのを嫌がる子もいます。全く『手づかみ食べ』をしないままスプーンやフォークが上手に使えるようになるお子さんもいるので、必ずしもやらなくて大丈夫。無理強いをさせない程度に誘ってみてください」

---ただし、手や衣服、机が汚れるのが嫌という理由で食べ物に触らせないのはおすすめしません、と久野先生は言います。

「食材をつかむ、握りつぶす、投げ飛ばす、というのも『手づかみ食べ』の前段階として大切な行動。食材の特性を学び、見たものをつかんで口まで運ぶ訓練でもあります。汚れ対策をしつつ、見守ってあげてください」

---「手づかみ食べ」を上手にできるようになるコツはありますか?

「お子さんの前で、つかんで食べる様子を見せてあげましょう。握りつぶして手についた食材を、口まで持っていけるように少しサポートしてあげるのも良いと思います。食べ物を手から口へ運ぶ距離感は、おもちゃを舐め舐め・カミカミすることでも身につきます。食事以外の時間に舐められるおもちゃを渡すのも良い練習になりますよ」

 

「手づかみ食べ」におすすめの食材は?



---「手づかみ食べ」の食材は、お子さん自身の好きなものを中心に、手でつかめるものであればOK。

「おやきや野菜スティックなどが一般的ですが、はじめは上手に前歯でかじるのが難しいことも。成長に合わせて固さや形・大きさを工夫してみましょう。おやきはいろいろな食材を入れ込めるので、偏食や食べムラのあるお子さんにもおすすめです」

●離乳食後期(9~11ヶ月頃)
・奥の歯ぐきでつぶせる、バナナくらいの固さが目安。
・指でつまめる1cm角程度や薄切りにする。
・調理法は茹でる、蒸すが基本(※)。おやきや水分に浸したパン、茹で・蒸し野菜、果物など。※茹でる・蒸すなどしたのちに、焼くのはOK。

●離乳食完了期(1歳~1歳半頃)
・奥の歯ぐきで噛める、肉団子くらいの固さが目安。
・食材をかじり取れるようになれば、口幅よりも大きい食材もOK。
・茹でる、蒸すに加えて、炒めものなど「焼く」 処理も取り入れる。食パン、おにぎり、ホットケーキ、野菜スティックなど。

---月齢はあくまで目安。一口大の食材をしっかりモグモグ・カミカミできるようになったら、固さや大きさを徐々に大きくするのがステップアップのコツです。

「大人の食材から取り分けるのもおすすめ。時短になりますし、大人と同じものを食べる喜びでお子さんの食べる意欲も育ちます。薄味になっているか確認してくださいね」

 

おかずにもおやつにも♪「手づかみ食べ」簡単レシピ

久野先生考案!「手づかみ食べ」におすすめの簡単レシピをご紹介します。
 

【ツナ入りパンキッシュ】

離乳食後期(9-11ヶ月頃)〜


<材料>シリコンカップ4個分
・食パン8枚切り    1枚
・卵        1個
・牛乳(または湯で溶いた育児用ミルク) 大さじ3
・ほうれん草    大さじ1
・トマト        大さじ1
・粉チーズ    大さじ1
・ツナ        小さじ2

<作り方>
① 食パンの耳をとって、1cm角に切る。
② ほうれん草を茹でて細かく刻む。トマトを湯むきして種を取り除き細かく刻む。
③ ボウルに溶いた卵、牛乳、粉チーズ、ツナ、①②を入れてよく混ぜる。
④ シリコンカップに③を流し入れて、オーブントースター200℃で7~8分焼く。焼きが心配な場合は、電子レンジ600Wで20秒ほど追加で加熱する。

<ワンポイント>
卵、ツナ、ほうれん草、ミルク、チーズなどで鉄分&カルシウム補給に!簡単に仕上げたい場合は、冷凍のみじん切り野菜ミックスを使用してもOK。
 

【キュートなスイートポテト】

離乳食後期(9-11ヶ月頃)〜


<材料>3個分(4~5cmの型)
・さつまいも        75g
・オートミール     大さじ1
・牛乳               大さじ2
・バター             小さじ1/2
・卵黄               1/2個
・黒ごま(飾り用)  少々
 
<作り方>
① さつまいもは乱切りにして耐熱容器に入れラップをし、電子レンジ600Wで4分程度加熱。熱いうちに潰す。
② オートミールに牛乳を加えて、耐熱容器に入れラップをし、600Wで30秒加熱。冷ましながらふやかす。
③ ①に溶かしたバターと②を加えて混ぜる。
④ 食べやすい大きさに整える。またはクッキー型でお好みの形にする。
⑤ クッキングシートに④を並べて卵黄を表面に塗り、黒ごまを飾る。
⑥ オーブントースター200℃で5分程度焼き、表面に軽く焼き色がついたら完成。
 
<ワンポイント>
牛乳の量を加減して固さの調節ができます。しっかりと咀嚼できるお子さんは、さつまいもを粗めに潰してもOK。オートミールで鉄分補給ができ、不溶性・水溶性の食物繊維がバランスよく摂取できるので便秘対策にもなりますよ!
 

【ポテトチーズの棒春巻き~ディップソース添え~】

離乳食完了期(1歳-1歳半頃)~


★棒春巻き
<材料>4本分
・じゃがいも    50g
・プロセスチーズ    15g
・春巻きの皮    4枚

<作り方>
① じゃがいもを茹でて熱いうちにつぶす。
② プロセスチーズを5mm程のさいの目に切る。
③ ①と②を合わせる。
④ ③を4等分に分けて、春巻きの皮に細長く並べて棒状になるように巻く。
⑤ オーブントースター200℃で3~4分程焼く。

★アボカドディップ
<材料>
・アボカド    30g
・豆乳(または牛乳) 小さじ2
・レモン汁    数滴

<作り方>
① アボカドを耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジ600Wで1分加熱する。
② ①を潰してペースト状にし、レモン汁を数滴たらす(変色を防ぐ為)。
③ 豆乳を加えて混ぜる。

★ヨーグルトミルクディップ
<材料>
・育児用ミルク    大さじ1 ※フォローアップミルクでも可
・湯        小さじ1
・ヨーグルト    小さじ2

<作り方>
① 育児用ミルクにお湯を加えて溶かす。
② ヨーグルトを加えて混ぜる。

★かぼちゃディップ
<材料>
・かぼちゃ    30g
・豆乳(または牛乳) 小さじ2

<作り方>
① かぼちゃを耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジ600Wで1分加熱する。
② ①を潰してペースト状にする。
③ 豆乳を加えて混ぜる。

<ワンポイント>
そのまま食べても美味しいですが、お好みでディップソースをつけると食べやすさ&栄養価がアップ!薄く油を引いたフライパンで軽く焼いてもOKです。ディップソースのアボカドやかぼちゃは冷凍野菜を使用するとより簡単にできますよ。


「手づかみ食べ」の進み具合には個人差があるので、周りの進み具合や目安量にとらわれず、お子さんに合った方法で進めていけるといいですね。皆さんの気になるお悩みは、引き続きQ&A投稿にてお待ちしています♪

 
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