コラム
2021/10/01

食べムラ・遊び食べ・食べるのが遅い…。子どもの食事でイライラしない対策は?

「みんなのQ&A」にも、続々と寄せられている食事に関するお悩み。今回は、その中でも多かった食べムラや遊び食べなどの原因や対処法を、管理栄養士の久野多恵先生にうかがいました。
 

監修者のプロフィール 

久野多恵 先生
管理栄養士の資格を取得後、小児科に勤務しながらエビデンスに基づいた栄養指導の知識を深め、保健指導を行う。その後、行政における乳幼児健診時の離乳食・幼児食相談、妊娠期相談や、離乳食教室・母親教室の講義を担当。現在は子育てアプリでの妊娠期・乳幼児栄養相談や記事執筆・監修活動を行う。1男1女のママであり、子育てに奮闘中。
 

がんばるほど逆効果!?「食べムラ」の対処法とは



---昨日は食べたのに、今日は食べない…。「食べムラ(ムラ食い)」について、みんなのQ&Aにはayuさんをはじめ、たくさんのママからお悩みが寄せられています。
 

1歳1ヶ月の赤ちゃんです。基本的にあまり食べず、飲まずのままここまで来ました。最近特に食べムラがすごいです。
好きなものならまだ食べるのですが(果物、卵焼き、海苔、ヨーグルト等)そればかり与えててもいいものか…。また、食事を補うためにフォロミをミルクに戻すかも悩んでいます。半年は体重が増えていません。
小食や偏食&体重の増加が悪かった赤ちゃんを育てていた方、食べない時期の乗り越え方を教えてください!
(ayuさん)


  「食べムラとは、毎回の食事量が一定でないこと、食べるときと食べないときの差がある事をさします。昨日は食べたものなのに今日は食べない、保育園では食べるけど家では食べないというケースもあります」

---何か原因はあるのでしょうか?

「食べムラは、自我が芽生えて自己主張が出てくる幼児期(1~2歳頃)によくみられますが、中には離乳食後期頃(9ヶ月頃)から出てくるケースもあります。自己主張は健やかな成長の表れでもあるので心配ないものがほとんどですが、食への興味を失わせてしまうと食べムラを増長させてしまうことも。例えば、自分の好きなように食べられない、無理に食べさせる、食事中に叱るなどです」

---ママががんばりすぎることが逆影響にもなりかねないのですね。

「大人に食欲の波があるように、子どもにも食べたくない日や食べないものがあるのは当然のこと。食べ進まないことに注目するよりも、少しでも食べられていることを褒めてあげましょう。楽しい体験や褒められる体験の積み重ねが、改善の近道でもあります」

ぜひ試してほしいのが、以下の方法です。

●おままごとや遊びの要素を取り入れる
歌を歌ったり、ぬいぐるみと一緒に食べる競争をするなど、ママも子どももたのしい雰囲気づくりをしてみましょう。

●見た目をかわいく・華やかに
子どもは視覚からの情報が強く、見た目がおいしそうでかわいいものだと、テンションが上がり食べる意欲も高まります。

●家族いっしょに食事をする
大人がおいしそうに食べる姿を見せることも大切です。

●お腹ペコペコ体験をさせる
生活リズムを整えて、早寝早起き&日中は活発に動いて、お腹を空かせましょう。2時間半~3時間程度の空腹感は必要。

---好きなものなら食べるけれど、そればかり与えるのも悩ましいものです。栄養面での心配はないのでしょうか。

「基本的に好きなもの中心で良いですが、食べないもの・食べてほしいものも食卓にあげましょう。普段から見慣れさせ、大人がおいしそうに食べる姿を見せてください。好きなものを活用した食事作りもおすすめです。卵焼きに野菜やたんぱく源を入れ込む、サラダやコーンフレークにヨーグルトをかけるなど、好きな食材にその他の食材を取り入れてみてください。」

食べムラは長期戦と考えて、一喜一憂せずにゆったりと構えることが大切。楽しい雰囲気づくりを心がけましょう。

 

「遊び食べ」に効く!意外な反応とは?



---食べムラ同様に多いのが、「遊び食べ」に関するお悩み。食べ物をぐちゃぐちゃに触ったり、投げたり、コップの中に入れたり…。ぽっくんさんの投稿をはじめ、みなさん苦戦されています。
 

うちの子は、ご飯の時間にお腹がいっぱいになると、食べ物を放り投げます。いけないと思い、注意するのですが、泣くだけでなかなか分かってくれません。気持ちよくご飯の時間を終えるにはどうしたら良いでしょうか?
(ぽっくんさん)


「遊び食べは、手指の動きが活発になってくる8ヶ月~1歳頃に増えてきます。まだ食体験が少ない子どもは、見ただけではその食材が固いのか軟らかいのか、冷たいのか温かいのかなどの情報がわかりません。自分の手で触ることで、これは食べられるものか、上手に握るためにはどのような力加減で持てばよいかなどの学習をしているのです」

---遊んでいるようですが、成長の過程で大事なことなのですね。とはいえ、あまりにヒートアップしては、片づけをするママたちへの負担も大きいもの…。何か対策はありますか?

「遊び食べが始まったら、表情を変えず背中を向け、子どもに注目するのをやめましょう。ママが声をあげたり反応すると、子どもは構ってもらっていると勘違いして繰り返してしまいます」

逆に、遊び食べをやめて食べるようになったらオーバーなくらいに笑顔で褒めてあげると効果的。

「続けていくと、だんだんと遊び食べも減ってくるでしょう。また、遊び始めた時点で、食事を下げてしまうのもひとつの方法。遊んだら食べられなくなるということを示してあげましょう」

 

食べるのが遅い…見直したいポイントは?



---子どもの食事時間は20~30分が目安といわれますが、もちこさんをはじめ、苦戦している方も多いようです。その時間で食べきれない場合はどうすればよいのでしょう?
 

1歳11ヶ月の子どもがいます。
子どもの食事に、毎食30分以上かかります。歯磨きまで入れると1時間以上かかります。 以前、食べない場合は30分で切り上げると聞いたことがあるのですが、そうするとほとんど残してしまうことに…。
皆さんは、食事にどのくらい時間をかけていますか?
(もちこさん)


「食事量や固さ・形状などを見直してみましょう。大人の決めた食事量や年齢・月齢別の目安量に捉われてしまうと、完食させるために長い時間をかけたり、無理強いしてしまうことも。30分以内で食べられる量が子どもに合った量と考えて、切り上げましょう」

食事時間が長すぎると、食事から得られるエネルギーよりも食事に費やすエネルギーのほうが優ることもあります。

「食事はメリハリをつけて長くなりすぎないようにしましょう。足りない栄養はおやつの時間に補食として補ってあげると良いですね」

また、食事に集中できる環境づくりも大切と久野先生は言います。

「テレビを消す、おもちゃを目に付く場所に置かない、テーブル・椅子の高さ(足の裏が床や椅子の板面にちゃんと付くか)を見直してみましょう。また、大人が近くでじっと見ていると、プレッシャーになって集中できないことも。手づかみ食べや食具を使える子どもならば、大人はできるだけ見守り、サポートを欲しがっているときだけ手を差し伸べてあげましょう」


食べムラ、遊び食べ、食事の時間。子どもの食事はいろいろと気になることもありますが、子どものペースに合わせつつ、楽しい雰囲気で食事ができるように心がけたいですね。皆さんの気になるお悩みは、引き続きQ&A投稿にてお待ちしています♪

 
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