コラム
2021/09/17

親子コミュニケーションに役立つ! おもちゃや絵本を選ぶ&遊ぶときのポイントは?【絵本編】

赤ちゃんが生まれたら、絵本やおもちゃでたくさん遊んであげたいですよね。でもいざ選ぼうとすると「どんなものを選んだらいいかわからない」と迷ってしまったり、「赤ちゃんは本当に楽しんでいるのかしら?」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。そこで、子どもの発達に詳しい臨床心理学博士の西澤奈穂子先生に、絵本選びと読み聞かせのポイントについてお伺いしました。
「グ~ンのわ」会員による「おすすめ絵本」アンケートも、ぜひ絵本選びの参考にしてみてくださいね。
 

監修者のプロフィール 

西澤奈穂子 先生
アライアント国際大学・カリフォルニア臨床心理大学院臨床心理学博士・名誉教授。NPO法人日米心理研究所代表。専門は子どもと家族の臨床心理学、障がいのある家族の支援、子どもの虐待防止と介入、異文化間心理学、コミュニティ心理学。
 

「生まれたばかり」の赤ちゃんに、絵本はどんな効果がある?



---まだ言葉がわからない赤ちゃんにとって、絵本を読み聞かせることはどんなメリットがあるのでしょうか?

「0歳から1歳までの1年間、赤ちゃんの脳はものすごい勢いで回路が作り上げられて行く時期です。身の回りのもののすべてが赤ちゃんにとっての栄養になるんですね。絵本を読み聞かせてコミュニケーションをたくさんとることで、赤ちゃんの脳に良い刺激を与え、発達を促すことができるんですよ」

---0歳からでも、赤ちゃんにとってはいい刺激になっているんですね。

「親子の関係づくりという意味でも、絵本の読み聞かせは役に立つことも多いんです。まだ生まれたばかりだし何もわかっていないのでは……と思う方もいるかもしれませんが、赤ちゃんはママ・パパが話している言葉を全部吸収しています。赤ちゃんはママ・パパとの関係を通してすべてを学んでいきます。やがて1〜2歳に成長していくと言葉を習得するようになりますが、ただ言葉を聞かせているだけでは赤ちゃんは言語を覚えることができません。あくまでも、コミュニケーションの中で覚えていくものなんです」

---読み聞かせは、その手助けにもなるんですね。

「絵本を読みながら赤ちゃんに話しかけていくことで、赤ちゃんは言葉だけでなく、ママ・パパへの信頼感も育てていくことができます。これも赤ちゃんの発達のためにはとても重要なことなんですよ」
 

「ママ・パパも楽しめる絵本」を選ぶのがポイント



---赤ちゃんには、どのような絵本を選んであげればいいのでしょうか。

「まず、生まれたばかりの赤ちゃんは視力が0.01~0.02程度で、認識できる色は黒・白くらいと言われています。そこから少しずつ視力が発達していきますが、生後8ヶ月を越えても視力は0.1~0.15程度です。そのため、赤ちゃん用の絵本は色づかいや形がはっきりしたものを選びましょう」

---月齢の低い赤ちゃんの場合、読み聞かせてもページをめくろうとしたり、やぶろうとする……というお悩みが挙がりました。
 

11ヶ月になった娘ですが、本を読んでも内容なんてそっちのけで、触りたい!舐めたい!でいつもいつも独り言のように読んでいます。
(ririmさん)


「まだそこに描かれていることの意味がわからない赤ちゃんにとって、絵本の意味よりも、ページをめくることで新しい世界が開ける、そして、自分の力で新しい世界を開くことができるということは、ものすごい発見であり、赤ちゃんの発達にとってとても大切な体験なんですね。絵本を楽しむ一つの形なので、一緒にページをめくって見えてきた新しい世界に驚き、赤ちゃんにページをめくらせてあげましょう。なるべく破られにくい絵本を選ぶなど、工夫してみてくだい」

---読み聞かせるときのポイントはあるでしょうか?

「赤ちゃんがさまざまなものを吸収するのは、赤ちゃん自身が楽しんで、心を動かしているとき。そのためには、読んでいるママ・パパが楽しんでいなければ、その様子を赤ちゃんは敏感に感じ取ってしまいます。絵本を選ぶときには、『これだったら自分も楽しんで読み聞かせができるな』というものを選ぶといいですよ」

---グ~ンのわ会員からも、このようなおすすめ本が挙がりました。
 

ちょうど1歳になる息子がいます。一番喜ぶのは、「まるてん いろてん」です。
小さく集まったり、大きく集まったりするところになると、ニコニコです。
(たぬママさん)

まるてん いろてん
中辻悦子作
福音館書店発行
 

定番ですが、だるまさんシリーズ。
1か月頃から読み聞かせ、毎月1冊買っていろいろ試してもまったく興味を示さず。1歳過ぎてからは図鑑系が好きで、読み聞かせができる唯一の本です。だるまの真似っこしてくれます。
(悠あやママさん)

だるまちゃんとてんぐちゃん
加古 里子 作・絵
福音館書店発行
 

「読み聞かせが苦手」な人は、一緒に感想を言うのでもOK



---絵本を選ぶときはつい「教育のためにいい本を」と思ってしまいがちですが、まずはママやパパが「楽しめるもの」を選ぶということですね。

「『絵本の内容を伝える』ことではなく、『絵本を使ってママやパパの感情を伝え、コミュニケーションをとる』ことが重要なんです。だから文章をそのまま読むだけでなく『これは◯◯かな?』『◯◯だね、きれいだね』『これはおいしそうだね』など、描かれているものについて赤ちゃんに話しかけてあげるのでもいいんです。読み聞かせが苦手という人は、『自分が話しかけやすくなる本』をぜひ探してみてください」

---「読み聞かせが苦手」という人、多いと思います。

「私は今アメリカで活動しているのですが、周りには絵本に書かれた言語が読めないお母さんもいます。中には、絵本の絵をヒントに自分で物語を作ってしまうという人も! それも、赤ちゃんの発達にはすごく良いことだと思います。ぜひ自分なりのスタイルで自由に絵本を楽しみながら、たくさんコミュニケーションをとってくださいね」


「『子どものために』と必死になるのではなく、まずはママ・パパが赤ちゃん、お子さんとの時間を楽しむことが大切。親子で楽しめる本をぜひ探してくださいね」と西澤先生。肩の力をぬいて、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しんでみましょう!

 
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