コラム
2021/07/12

「もしも」に備える!親子の防災、どうしたらいい?【後編 自宅避難で必ず備えたいもの】

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「自然災害が起きた際は、避難所へ行けば安心」と思われている方も多いのでは。しかし、都市部などではすべての人が収容できる数の避難所は備えられておらず、多くの人が自宅での避難生活となることをご存知でしょうか。また、乳幼児がいる場合は、自宅避難のほうがストレスや感染症などの危険が少ないことも。
前編では「親子での避難」について語っていただいたイラストレーター・アベナオミさんですが、東日本大震災の際には一歳半の子どもを抱えて自宅避難生活を送った経験を持ちます。アベさんに「親子で自宅避難生活を送る際、必ず備えた方がいいもの」について伺いました。

  【前編】はこちら
>>「もしも」に備える!親子の防災、どうしたらいい?【前編 親子で避難するには】

監修者のプロフィール 

アベナオミさん
イラストレーター。宮城県在住、2011年に東日本大震災にて被災し、そのときの様子や防災を伝えるコミックエッセイなどを執筆、防災士の資格も持つ。著書「被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40」(学研プラス)「日めくり 被災ママが教える後悔しないための1日1防災」(PHP研究所)など。三児のママ。
 

これは絶対必要!① 灯り



---アベさんが被災されたときは、プロパンガスだったためガスは使えるものの、電気と水道が止まった状態だったと伺いました。ライフラインが止まった状況で親子で生活する際、必ず備えておいたほうがいいものについて教えて下さい。

「まずなんといっても『灯り』です。被災したときに私も驚いたのが、夜の暗さでした。おそらく、ほとんどの人が“本当に真っ暗な夜”を経験されたことがないのではないでしょうか?」

---確かに!部屋の電気が消えていたとしても、街灯や他の家からの灯りは窓から入り込んできますよね。

「本当に真っ暗な状況では、灯りがないと身動きも取れないし、何もできません。子どもたちも不安になってしまうんですね。ライトや懐中電灯など、灯りは電池類とセットで必ず用意しておきましょう」

---食事の支度やおむつ替えにしても、灯りがないと不便そうですね。

「灯りはリビングに1つ、トイレに1つ、台所に1つなど、最低でも『1エリアに1つ』は用意しておいたほうがいいです。もし懐中電灯が1つしかなかった場合、誰かがトイレに行ったら他の部屋は真っ暗になってしまいます。また、トイレにはライトを吊るせる場所を作っておくといいですね」
 

これは絶対必要!② 非常用トイレ


「日めくり 被災ママが教える後悔しないための1日1防災」(PHP研究所)より

---地震で停電や断水になってしまっても、バケツでお風呂に溜めた水を流せばトイレは使える……と聞いたことがあります。

「一軒家で家が無事ならその方法もありますが、マンションでは見えない部分の配管が壊れている可能性があり、全体の点検が終わるまでトイレを使用してはいけないんです。流すためにはかなりの水の量が必要ですし、そう考えると非常用トイレは必須です!」

---セットで用意しておいたほうがいいものはありますか?

「おむつを捨てるときなどにも使う『防臭袋』を多めにストックしておきましょう。災害時に辛いのは、排泄物のゴミをしばらく家に置いておかなくてはいけないこと。ゴミ袋が少ないと何回か排泄したあとにまとめて捨てることにもなり、かなり苦痛ですよ」

---確かに!家族といえども、流していないトイレに入るのも、入られるのも嫌ですよね……。

「非常用トイレがない場合で、サイズアウトしたおむつが自宅にあるという場合は、それを替わりに使う方法も。おしりふきは大人も体をふくことができますし、防臭袋含め、赤ちゃん用のグッズで非常時にも使えるものは、多めにストックしておくと安心ですよね」
 

これは絶対必要!③ 保存食


「日めくり 被災ママが教える後悔しないための1日1防災」(PHP研究所)より

---自宅で避難生活を送る場合、食事はどうすればいいのでしょうか。

「自宅避難では基本的には『食事は自分たちでまかなう』ことになります。最低でも3日間、できれば1週間分の水と食料を備蓄しておきましょう。子ども用にも災害用の保存食や液体ミルクなどを用意している人も多いと思うのですが、大切なのは、大人も子どもも『食べ慣れたもの・飲み慣れたものか』ということです!」

---いつもと違うものだと、いざというときに子どもが食べてくれない、飲んでくれないというケースもありそうですね。

「実は、東日本大震災のときもそれが問題となりました。慣れない非常食を食べ続けることがストレスになってしまったんですね。そのため、最近では食料はふだん食べている物を多めに購入し、消費したら買い足す『ローリングストック法』が推奨されています」

---いつも使っている缶詰やレトルトなどの備蓄を多くしておく、ということですね。

「とくにミルクやオムツなど、特定のメーカー、サイズが重要になるものは、災害時には手に入らなくなる可能性が大きいです!ふだんからストックを多くしておくと安心ですよ。液体ミルクなどは、あらかじめ試しに飲ませてみるといいですね。また、子どもの不安が少しでも和らぐよう、おやつやお菓子類のストックも忘れずに!」


電気やガス、水道など、ライフラインが止まった状態での生活は、いつもの生活とはガラッと違うもの。家族を守りながら避難生活を乗り越えるためにも、日常から意識して「備え」ておきましょう!


▼こちらも合わせてご覧ください
「ローリングストック法」で簡単に始められる!いま知っておきたい「備蓄の基本」
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3件のコメントがあります。
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  • 気になるけど具体的な準備をしようと思うとなかなか重い腰があがらないことがおおかったのですが、具体的な内容で少しずつ実践してみたいと思いました。
    トイレにはライトを吊るせる場所を作っておく、ということは思い付かずとても参考になりました!
    また、家を片付けていたらサイズアウトしたおむつが出てきてどうしようか迷ってました。災害用に常備しておこうと思います!
  • 非常トイレは数が必要ですね。こどもにも早速インスタント食べて貰いました。
  • 2021/09/01
    とても参考になりました
    普段から備えていて便利だと思ったものや勧められたものなど少しづつ買いそろえてきましたが 懐中電灯も用意してあったのですが トイレなど置いていないところにも必要だと知りすぐに準備しなくてはと思いました
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